コラム「木谷高明の視点」

第57回 新たなビジョンでAI時代に立ち向かう

2026年03月31日

3月31日となりました。すでに発表しておりますとおり、明日4月1日をもって、ブシロードは企業としてのMVV(ミッション、ビジョン、バリュー)を以下のように再定義いたします。

ミッション:世界に“面白い”を届ける

ビジョン:LIVE-MIXED ENTERTAINMENT ライブ体験が混ざり合うエンタメを開発し続ける

バリュー:STAND UP! for Entertainment 挑戦でエンタメを進化させる

これまでは「IP DEVELOPER」を企業キャッチフレーズとして掲げていて、浸透していたとは思うのですが、逆にそれ以外の具体的なところが見えづらくなってきていると感じていました。また、IPという言葉自体もいろいろなところで使われるようになって、最近ではテレビでも耳にするようになりました。そうなると他社との差別化が難しくなってくる。だったらこの際、新たに見直そうということで、社内で話し合いを重ねて今回の再定義に至りました。

MVVそれぞれの意味するところですが、ミッションは、わかりやすく「世界に“面白い”を届ける」。ビジョンは、「LIVE-MIXED ENTERTAINMENT ライブ体験が混ざり合うエンタメを開発し続ける」。ちょっと長いのですが、我々が注力する分野を端的に表しています。そしてバリューは、「STAND UP! for Entertainment 挑戦でエンタメを進化させる」。これについては「BUSHI Values」として細分化し、さらに5つの具体的な行動指針を定めています。

B……Borderless チーム・メディア・国境など、あらゆる境界を越える。

U……User Focused ユーザーの “面白い” を軸に考え行動する。

S……Stand Up! 現場に赴き、迷う前に動く。

H……High Voltage 熱量とスピードをもってやりきる。

I……Innovative 現状にとどまらず、革新し続ける。

MVVのなかでも、特にビジョンとして掲げた「LIVE-MIXED ENTERTAINMENT」は、AI時代に対するアンチテーゼでもあります。人間が持っている熱は、AIには再現できません。ブシロードが展開するすべての商品やサービスを、人と人とのリアルな接点が熱量を生むライブ体験を伴うものにしていきたいと思っています。そのような視点から見ると、カードゲームはわかりやすい商品ですね。発売して終わりではなく、遊ぶ場を提供するための大会が必須です。そして商品と大会とが絡み合って、相互に価値を高め合っていく。ですので、ただ物を売るだけの単純な商売は、ブシロードからはなくなっていくでしょう。

成長を続けるカードゲーム

新たな成長戦略を掲げたブシロードですが、おかげさまで当社の祖業であるカードゲーム事業はこのところ順調に推移しています。

ヴァイスシュヴァルツ」と「カードファイト!! ヴァンガード」は、4月の商品から仕様変更を行います。より購入しやすくなりますので、引き続きお楽しみいただければと思います。特に「ヴァンガード」は非常に調子がよく、既存商品がよく売れています。大会の参加者数も増えていますので、復帰組を含めた新規ユーザーの増加を感じています。

ラブライブ!シリーズ オフィシャルカードゲーム」も、2月に開催した「ラブカ感謝祭」を機に反転急上昇中です。5弾が1弾を超えるほどの勢いでよく売れています。こちらも感謝祭をきっかけに新規のユーザーさんが入ってくれたのだと思います。これについては、キャストもスタッフも元気よく楽しんでくれていることが大きいですね。周囲を巻き込んで力に変えています。うれしいことです。

そして7月30日(木)に発売する「パルワールド オフィシャルカードゲーム」。こちらは海外で英語版の前評判がとても高く、手ごたえを感じています。この熱を日本にも持って来たいですね。ゲームがとても面白く、原作を知らなくても楽しめますので、それだけでも広がっていくのではと期待しています。

ここで挙げた以外の商品も最近はいずれも調子がいいので、カードゲーム部門は当社創立20周年に向けて揃い踏みになりそうです。5月3日(日・祝)と4日(月・祝)に開催される「カードゲーム祭2026」も、昨年比120%を超える26,000~27,000名もの来場者数が見込まれています。2027年が最高の20周年になるよう、さらにアクセルを踏み込んでまいります。

継続した仕掛けで拡大する事業

デジタルゲーム、ライブエンタメ、スポーツの各事業も負けじと盛り上がってきています。

バンドリ! ガールズバンドパーティ!(ガルパ)」は、3月に無事9周年を迎えることができました。10周年に向かってさらに頑張っていきます。2026年には「BanG Dream! Our Notes(アツドリ)」がリリースされますので、ガルパとアツドリの2本立てで、バンドリ!はこれからも成長できると確信しています。

さらに7月にはTVアニメの新シリーズ「バンドリ! ゆめ∞みた」 が始まりますし、秋には映画「BanG Dream! Ave Mujica prima aurora」 の公開を予定しています。来年1月には「BanG Dream! It's MyGO!!!!! / Ave Mujica」続編TVアニメ が日本テレビ系全国30ネットで放送されますので、バンドリ!は一気にファン層を拡大すると期待しています。

新たにリリースした「HUNTER×HUNTER NEN×SURVIVOR(ネンサバ)」も出だしがいいので、この勢いを継続したいですね。

そして4月26日(日)には、「スターダム」の大規模興業「ALL STAR GRAND QUEENDOM 2026」が横浜アリーナで開催されます。チケットの売れ行きは好調で、大いに盛り上がった前年を上回る観客動員が見込まれますので、こちらにもぜひ遊びに行っていただければと思います。

創立20周年に向けて

明日から始まる新年度、ブシロードの事業年度では正確には7月からになりますが、いよいよ当社は創立20周年の記念イヤーに突入します。20周年を記念してライブを開催しますし、「カードゲーム祭2027」も日程を含めさらに規模を拡大したいと思っています。

特に2027年の前半は大々的に盛り上げたいと思っていますので、ユーザーの皆さんからも20周年でやってほしいことを募集しようかと考えています。続報をお待ちください。

新年度もブシロードは突っ走ります。変化の激しい時代ですが、ブシロードと一緒に、思い切り駆け抜けていきましょう!