コラム「木谷高明の視点」

第61回 ブシロードカードゲームはセカンドステージへ

2026年10月09日

木谷です。9月29日の株主総会を経て、ブシロードの代表取締役会長に就任しました。新社長には根本が、副社長には成田がそれぞれ就き、新体制がスタートいたしました。

驚いたのは、株主総会終了後に帰社したところ、フロアに収まりきらないほどの大量のお花が関係各所から届いていたことです。取引先様からも大いにご注目いただいていることを実感するとともに、改めてがんばっていかねばならないと決意を新たにしました。お花を贈ってくださった関係各社の皆様、誠にありがとうございました。

会長就任により、私の仕事の内訳は、70%がカードゲーム、15%が新規IP、15%がその他の仕事、という感じになりました。以前はカードゲームに割く時間は50%というところだったでしょうか。根本に引き継ぐことでできた時間の多くは、カードゲームに充てています。

なぜか。私の視点からすれば、ブシロードはカードゲームを伸ばすのが一番なのです。これはあくまで私の視点での捉え方であって、根本の視点や成田の視点では違うかもしれませんし、違っていていいと思います。しかし、私の結論は、やっぱりブシロードはカードゲームなんです。

試しに、Grok(xAIが開発した対話型AIアシスタント)に「ブシロードはカードゲームメーカーとして、総合力で世界ランキング何位ですか」と聞くと、「6位」と返ってくるんです。売上では8〜9位くらいだと思いますが、海外展開の強さやブシナビのようなインフラを整備していることなどを加味してくれているのでしょう。いずれにせよ、世界6位に位置している日本のメーカーはそれほど多くはないと思います。

ブシロードのカードゲームはすでに国際的な競争力を有しているわけですから、会社を伸ばすにはその順位を上げていくのが一番手っ取り早い。現在、カードゲームの世界シェアでブシロードが占める割合は、2.5〜3%といったところでしょうか。これを10%程度まで引き上げたい。以前の方が世界シェアは高かったはずですが、ここ数年の急激な市場拡大の中で、当社よりもライバル他社の方が伸び率がよく、わずかですがシェアを落としてしまったという事実もあります。ですから、ここからはブシロードのターンにしたいですね。

ブシロードカードゲーム、20年の結実

その攻勢の先頭に立つのが、「パルワールド オフィシャルカードゲーム」です。講習会参加者は、全世界で累計2万4千人を超え、これまで当社がリリースしてきたタイトルの中でも圧倒的なナンバーワンです。そして「パルワールド オフィシャルカードゲーム」は、売上の65%が米国です。発売当初から世界で売れているという点で、傑出したタイトルと言えます。10月30日(金)に発売する第2弾と第1弾のリピートを含めると、ブースターパックの累計出荷数は早くも1,100万パックを超えそうです。

そして「カードファイト!! ヴァンガード」。今年は「ヴァンガード」15周年ということもあり、TVアニメ「Divinez」シリーズの最終章となる「運命星戦編」は、先行上映ではありますが12年ぶりに劇場公開させていただきました。

これは舞台挨拶でも述べたのですが、Kis-My-Ft2の宮田俊哉さんに「ヴァンガード」の主役をやってみませんか、とお声がけしたのがちょうど4年前。そこから1年後の2023年に制作発表会を行ったのですが、当時、宮田さんは事務所の問題で大変な時期でした。ですので私は発表会で「人間宮田俊哉と仕事がしたいんだ」と言ったんです。制作がスタートすると、宮田さんはアフレコ現場では座長的に場を盛り上げてくれ、参加している役者さんたちをカードゲームのプレイに誘ってくれるなど、いつしか現場に欠かせない人物となっていました。宮田さんにとってもアニメの主役は初めてで、宮田さんの3年間と明導アキナの3年間の成長がダブって見えました。本当に、宮田さんにアキナ役をお願いしてよかったと、心から思っています。この場を借りて、再度感謝をお伝えします。また、宮田さんと「ヴァンガード」を応援してくださったファンの皆様にも、改めて御礼を申し上げます。

「ヴァンガード」はファンの皆様からも温かく迎えられ、いい劇場公開になりましたので、この勢いを来年からの新シリーズにつなげることができそうです。新シリーズからは日本語版と英語版のカードが同時発売になりますから、ご期待ください。来年はブシロード創立20周年ですが、ぜひ「ヴァンガード」の年にしたいですね。20周年記念の催しについては、来年1月8日(金)の「ブシロード新春大発表会2027」で発表しますので、楽しみにお待ちください。

ブシロードの20年は、ブシロードカードゲームの20年と言っても過言ではないと思います。来年から再来年で、当社カードゲーム部門の集大成をお見せしたいと思っていますし、ここからブシロードカードゲームのセカンドステージが始まったなと感じていただきたいと思っています。そのための投資もしています。「パルワールド オフィシャルカードゲーム」と同規模の大々的な講習会も、来年からはタイトルを変え、夏の恒例行事として毎年実施していくつもりです。

20周年に向けさらなる加速

デジタルゲームの分野では、「BanG Dream! Our Notes(アワーノーツ)」をリリースしました。従来からの「BanG Dream!」ファンの皆様には大好評ですが、いま少し外への広がりが足りないかなと感じています。ただストーリーはとても評判がいいですし、来年は全国ネットで「BanG Dream! It's MyGO!!!!! / Ave Mujica」の続編TVアニメ が放送されますので、これから外への広がりをもっと作って世間を巻き込むようなムーブメントになるよう仕掛けられていくでしょう。

この秋は「アワーノーツ」をリリースし、「ヴァンガード」12年ぶりの劇場版を公開することができました。さらに今月末には「パルワールド オフィシャルカードゲーム」第2弾の発売も控えています。20周年に向かって、ブシロードはますます加速してまいりますので、どうぞ応援のほど、よろしくお願いいたします。


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