トップメッセージ

  • 代表取締役社長 橋本 義賢

    株式会社ブシロードは、2019年7月29日、東京証券取引所マザーズ市場に新規上場いたしました。ここに謹んでご報告申し上げますとともに、改めて皆様方の暖かいご支援に心より御礼申し上げます。

    『すべての人に、“楽しい”という喜びを届けたい。』
    それが当社の目標であり、存在意義です。

    今から20年前、大人向けのアニメ、ゲームやプロレスは限られたユーザーのためのサブカルチャーであったように思います。あれから時が進み現在は、大人向けエンターテイメント市場が成長し多様化する中で、それらはジャンルとして確立し、誰もが気軽に楽しむものになったと感じています。世の中のパラダイムは変わり、大人がアニメやゲームを嗜むことに違和感を覚える人が少なくなったのです。また、新日本プロレスも会場を埋めるオーディエンスの4割ほどが女性になりました。

    一方、世の中ではアニメもゲームも毎年数多の新規タイトルがリリースされていますが、何年も続く継続的なサービスになるのはほんの一握りです。情報や選択肢が多い現代社会において、ユーザーから選ばれるタイトルは、作品そのものの面白さだけでなく、目立っていること、年間を通じて継続的にニュースやメディアミックス展開がなされること、コミュニティが形成されることなど、常に話題を提供されていることが重要な要素になってきているのです。

    当社の自社IPは、原作IPの素案づくりから、アニメ、ゲーム、音楽、グッズ、カードゲームなど当社グループ内で一貫してメディアミックス展開し、イベント、ライブ、SNS、TV、交通広告などを駆使したプロモーションミックスを、市場動向を見ながらタイムリーに投入していく「IPディベロッパー」戦略を取っており、この戦略こそがユーザーに選んでもらいやすく、ヒットにつながる仕組みであると思っています。

    また、当社のIPや事業プラットフォームは持続的なサービスとなっており、「バンドリ!」は4年とまだ新しいIPですが、ヴァイスシュヴァルツは11年、ヴァンガードは8年、新日本プロレスに至っては47年(当社グループ入りしてから7年)です。今後はさらにこの継続的なサービスの上に新規IPを上乗せしていくことができるものと考えております。

    大人向けのエンターテイメント市場は、まだまだ黎明期です。
    クールジャパンの代名詞ともいえる日本アニメは、世界で支持されるIPとなる可能性を秘めています。日本アニメの世界市場は2017年に2兆円を超え、そのうち半分は海外市場であり、今後ともその成長が期待されています。エンターテイメント大国のアメリカでも日本アニメというジャンルに注目が集まり、中国や新興市場でも日本アニメは一つのジャンルとして広がりを見せはじめました。

    こういった時代背景を受け、これからも「新時代のエンターテイメントを創出する」ことをミッションに「IPディベロッパー」の戦略のもと、社員一丸となってブシロードグループならではの新しい価値を創造してまいります。

    今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

    株式会社ブシロード
    代表取締役社長 橋本 義賢